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AIチャットボットスナックママ「よしこ」チャットボット誕生秘話を大公開!

作成者: 森田|22/01/26 17:00

・世界初!AIチャットボットスナックママ「よしこ」とは?

・「スナックよしこ」はどうやって生まれたのか?

・「AIスナックよしこ」実際にどんな悩みを解決しているのか?

 

 

2021年から空色が青山商事に提供している「日本初のAIスナックママ、聞き上手な『よしこ』」がMarkeZine(翔泳社)2021年の年間ニュースランキングで1位を獲得、またクロステックでは2021年最も読まれた記事のアクセスランキングに見事、2位を獲得しました。

今回は、サービス開始わずか2ヶ月で相談件数8万件を突破し聞き上手なスナックのママをAIチャットボットで実現することに成功した開発秘話に迫ります。

 

  • 世界初!AIチャットボットスナックママ「よしこ」とは?

  ●実在する「スナックのママよしこ」をDX化

今回紹介するAIチャットボットスナックママ「よしこ」(少し長いので以下、「AIスナックよしこ」と略します。)は紳士服大手の青山商事とともに株式会社空色が開発、提供したAIチャットボットです。

「AIスナックよしこ」は“働く若者のストレスや悩みを解放する場”として開発されました。ユーザーが普段抱えている悩みに対して、実際に存在するスナックのママよしこAIが自動でアドバイスをするチャットボットです。

相談内容は例えば、「仕事を辞めようかな」「上司が任せてくれない」「ビジネス用語がわからない」などまさにスナックのワンシーンのように気軽になんでも相談いただけます。

 

  • 「スナックよしこ」はどうやって生まれたのか?

   ●コロナ禍でストレスを抱える若年層向けに誕生

新型コロナウィルスの猛威により世界は一変し、人々は我慢を強いられる生活が今もなお続いています。そんななかストレスやフラストレーションを抱える若者も少なくないでしょう。
人には、家族にも、友人にも言えない悩みが存在します。

AIチャットボットスナック「よしこ」は、身近な関係だからこそ言えない悩みをAIチャットボットに相談できるサービスです。

スナックのママという日々多くの人の話しを聞き、時にはアドバイスをくれる今の時代に求められる温かみのあるコミュニケーションをチャットボット「WhatYa」(ワチャ)で実現しました。

今回、「AIスナックよしこ」の開発にあたり青山商事では、日本一のスナック街である宮崎県のニシタチのママに総インタビュー時間50時間を費やし、ママたちの聞き上手さや悩みに対するアドバイスを収録いたしました。

それらの情報を空色で解析・ビックデータ化し「WhatYa」(ワチャ)でいつでも、どこでも、ママたちの優しさや温かさを感じることができるAIチャットボット「AIスナックよしこ」を開発しました。

当初ローンチしたての第一形態の「AIボットスナックママ「よしこ」

 

 ●DNAには芸人(ロザン宇治原)チャットボットの存在が・・

「AIスナックよしこ」のDNAを紐解くと、過去遡ること2018年、空色で人気タブレット食品「FRISK」(フリスク)のスペシャルコンテンツとして、​​クラシエフーズとともにビジネスの悩みを相談できるチャットボットを開発し*提供しました。

相談者はまるで知的な芸人(ロザン宇治原)に個人的な悩みを相談でき、アドバイスをもらえるというチャットボットで、商品をより身近に感じていただけるコンテンツとして好評をいただきました。

※FRISK、AIであなたの悩みを解決する?!ロザン宇治原氏監修のAIチャットボット機能を提供

今回のAIチャットボットスナックママ「よしこ」の開発にあたり以下の図のようにアップデートを重ね、利用者が使いやすいだけでなく楽しく会話ができることで有効な会話ログデータの蓄積が可能となりました!


 ●「AIスナックよしこ」開発者の想い

今回のAIチャットボットスナックママ「よしこ」の開発にあたり以下の図のようにアップデートを重ね、利用者が使いやすいだけでなく楽しく会話ができることで有効な会話ログデータの蓄積が可能となりました!

導入企業にとっては、収集した利用者のリアルな声(インサイト)を活かし、新商品開発や新サービス構築に役立てることができます。

 

 空色 コミュニュケーションデザイン部 部長 武石大樹よりコメント

「聞き上手なスナックのママ」をAIチャットボットに再現するにあたり、一般的な雑談チャットボットでは、「回答できません。」の返しで会話が遮断されてしまうことが多々ありました。

今回の悩み相談という自由な会話ができる分「回答できません。」の返しを最小限にできるよう注力しました。

過去の雑談ボットの経験やノウハウを活かし、相談者目線で使いやすく自然に会話を引き出す会話設計を意識しました。

会話のカテゴリー化が多岐に及ぶ悩み相談チャットボットだからこそ、自由にテキスト入力できる範囲と、ある程度トピックを選択し話を引き出せるような設計を行いました。普段、友達や家族にも言えないような事もついつい話せる聞き上手なチャットボットが私達が追い求めた温もりのあるチャットボットです。

 

 空色 コミュニケーションデザイン部 小阪 竜司よりコメント

・運用前

初期要件の段階でも、どこにゴールをおくか、どういう会話の流れにするか、どの程度までの会話のステップがいいかは通常のチャットボットよりもユーザーの質問の幅が自由なのでどこまでを回答できるようにするという回答範囲の設定要件のすり合わせが必要でした。

・運用後
通常のFAQやセールスとは質問と回答のセットに明確に答えがあるものではないため、ある程度こちらでルール化した上で構築を重ねるところが今までのボットと違う点でもあり、苦労した点であります。

認知度と会話ログは溜まってきているが通常の場合は回答範囲が明確なのでログから頻出したものを優先的に対応がセオリーですが、雑談お悩み相談というカテゴリはそのセオリーだけではなくそのログをどうサービス展開をしていくかが今後より重要なポイントになります。

 

 ●青山商事の本当の狙い−顧客インサイトを収集−

WWDのインタビューに対し、青山商事リブランディング推進室副室長の平松葉月様は「スナックよしこ」の本当の狙いについて語っています。
「紳士服のボリュームゾーンは20~40代。しかし青山商事は、そこにリーチできていなかった。当該世代のリアルな声を聞くために開発を決めた。洋服の青山を前面に出した市場調査だとバイアスがかかってしまうため、企業名などはあえて伏せて形にした」

同記事のなかで「運用開始からひと月ほどだが、想定をはるかに上回る悩みが収集できている。モノづくりに生かせるヒントもあり、しっかりと活用していきたい」と話しており、「スナックよしこ」で収集したターゲット層のリアルな声を商品開発や新サービスに生かしていきたいという考えを示しています。

※2021/8/19WWD「“青山のよしこ”に「WWDJAPAN」が人生相談 バーチャルスナック開店のわけも聞く」より

  • 「AIスナックよしこ」」実際にどんな悩みを解決しているのか?

  ●1位は「人間関係」、2位は「将来」、3位は「モチベーション」

「スナックよしこ」は公開から多くのメディアで紹介されるとともにSNSなどで瞬く間に拡散され、話題を呼びました。サービス開始わずか2ヶ月で外には言えない若者の悩みが、8万件も集まりました。

特に多かった相談は「人間関係」で、その中でも「上司への悩み」が多く寄せられています。
これからもAIチャットボットスナックママ「よしこ」は寄せられた悩みに答えながら進化を続けています。現在は第二形態に進化しています。今後の「AIスナックよしこ」にご期待ください!

詳細プレスリリース

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